ダラダラ大学生の日常

大学生の日常。

被写体になる

とある駅から小田急線に乗り込み新宿へと向かった。乗車時、車内は比較的空いていて楽々と席を確保することが出来た。いつもなら座ると眠気がきて寝てしまうのだけど、今日は久しぶりに眠気が襲ってこなかった。

 

スマホで音楽を聴きながらツイッターを見ていると、途中の駅で一気に人が入ってきた。どうやら大学の最寄駅らしい。車内は人でいっぱいになった。

 

しばらくして、隣に座っていた同い年くらいの女性が眠りに落ちた。と同時にこっくりこっくりと首が揺れ始め、その女性がこちら側に徐々に首を預けるように傾きかかってきた。

 

すると、向かい側に座っていた女性2人組がスマホをこちらに向けてシャッターを切った。今どきアプリで音を消せるのにシャッター音を堂々と響かせて撮ってきた。どうやらその人はこの女性の友達のようだ。きっと、あとで「ねぇ〇〇、見てぇ〜」とか言って笑い合うのだろう。

 

それはとても不快だった。決して自分が取られているわけではないけれど、その対象の一部として写されるのが嫌だった。でも、結局は寝たふりをしてその場を凌いだ。

 

よく、芸能人が写真を撮られたというような話を聞くけれど嫌な人は嫌だろうなと思った。もちろん、僕は芸能人でもなければ有名人でもない。それにたまたま隣にいたというだけだし、嫌な人は嫌というのは当然のこと。しかし、カメラを知らない人に向けられるという不快感は変わらない。

 

その人にはもう少し視野を広げて欲しいと思った。