煩いカップル
7月の始まりとともに、夏が始まりをつげるかのよう。一歩外へ出ると蒸し暑さと生温い風が漂っていた。Tシャツ一枚でも暑い季節がとうとうやってきてしまったのか。
近くの小学校では学校の先生の拡声器から出る大きな声に従いプールで泳ぐ、これまた大きな子供の声が響いていた。
大学へ向かうため本を読みながら電車を待つ。電車が来て車内に入ると席はまばらに空いていたので席に着くことができた。
隣には、おそらく付き合っているだろうカップルがいて、男は同僚の悪口を大声でわめき散らして煩く、女は男を太鼓持ちする。よいしょされた男は俺が偉いと威張るかのようにさらに大きな声になっていく。それまた女が持ち上げる。
あきらかに度を越していた。そして話している内容が障害を持つ人を見下し馬鹿にするようなもの。
朝から大変腹立たしいと思ったのである。